· 

感じること

2010.4.17

 

何年前だろう。友達が開いた展覧会は、「五感で感じる美術展」でした。

 

会場に入るとすぐに、アイマスクを渡され、目からの情報が何も入らない状態からスタート。

 

そのあとは、耳から聞こえる情報を頼りに、会場を少しずつ歩いて進む。。。といったもの。

途中、裸足で液体の中に入ったり、風を感じたり、ゴツゴツしたものや、ヌルヌルしたものに触れたり・・・。不思議な匂いがするシーンもありました。

 

最後は、ある物語が流れ、それを聞きながら自分の中でそのシーンをイメージする。

アイマスクを取った時に、その物語の絵が展示されており、自分のイメージとのギャップは・・・?といった感じ。

 

目から得る情報が多い中、その情報をなくされた時、それ以外の自分の感覚がびっくりするほどに研ぎ澄まされました。

目の前が真っ暗な時、耳から聞こえる情報がものすごく頼りになって、歩く方向を決めていく。足を前に一歩踏み出すことも勇気が必要で。

見えない状態だと、人との距離感もわからず、声の大きさや空気感で距離を感じたりした。

 

この展覧会で感じた「感覚」は、今までの中で1番刺激的なものでした。

 

五感を研ぎ澄ます・・・・・まだまだ未知な感覚がたくさん残っています。